【読み物】「あんな風に本を読み、語れたなら」(佐藤舞)
私が中高生の頃に通っていた学校は、「ごきげんよう」のあいさつで一日が始まる、いわゆるお嬢様学校だった。「スカート丈は膝の真ん中まで」、「髪が肩を超えたら二つに分けて結ぶ(髪ゴムは黒のみ)」などの服装規定から、「友達と貸...
私が中高生の頃に通っていた学校は、「ごきげんよう」のあいさつで一日が始まる、いわゆるお嬢様学校だった。「スカート丈は膝の真ん中まで」、「髪が肩を超えたら二つに分けて結ぶ(髪ゴムは黒のみ)」などの服装規定から、「友達と貸...
節目、というものはあるようでなく実はどうだっていいものなのだが、今年は小島信夫という小説家が死んでから二十年目に当たる。生きていれば百十一歳になるということは小島信夫は戦争に行ったしその後九十一歳まで長生きしたし夥しい...
2026年6月5日(金)、せんがわ劇場に行き、7度の演劇『アサッテの人』を観た。上演の始まりで説明があるのだが、原作の「アサッテの人」は諏訪哲史のデビュー小説で、群像新人文学賞と芥川龍之介賞をダブル受賞しており、20年...
確か、兼桝綾の『フェアな関係』(タバブックス)を読んでいたのは僕がジェンダー論とかフェミニズムについて勉強し始めた頃だったと思う。男である自分に纏わりついている汚らわしさ、いやらしさ、暴力性が暴かれて、蒙が拓けた気分に...
頭の中を駆け巡る言葉は、今まで見て、読んで、聞いてきたものの繋ぎ合わせ。私だけの言葉なんてない。だけど組み合わせ方は自由で、ピタッとハマる言葉の連なりに出会えたとき、そういうときに、急に生きていることを実感する。自分に...