【読み物】「分かたれる普通ではない普通を」(柳沼雄太)
新胡桃『何食わぬきみたちへ』(河出書房新社)は、「傍観」と「介入」を視座としながら、それらを分かつ「普通」という判断軸を常に問い直している小説である。 語り手のひとりである伏見は、常に傍観の立場に位置し、自らを主張す...
新胡桃『何食わぬきみたちへ』(河出書房新社)は、「傍観」と「介入」を視座としながら、それらを分かつ「普通」という判断軸を常に問い直している小説である。 語り手のひとりである伏見は、常に傍観の立場に位置し、自らを主張す...
私の知る範囲ではマーブルチョコの食べ方は筒から手のひらに落として、か、筒を口元に迎えて、か、のどちらかである。ところが三歳の姪は座卓上の文庫本にわざわざ色とりどりの五粒を乗っけた後、小さな手元でふらふらと文庫本を口に寄...